2005.10.26
蒼の都の物語・1
その都は、最も空に近い場所にある。
天上の神々が住まう天空に最も近い場所。
だからその都に生きる人々は、誇りを持って言うのだ。
この都は、空(くう)の都だと。
天上の神々が住まう天空に最も近い場所。
だからその都に生きる人々は、誇りを持って言うのだ。
この都は、空(くう)の都だと。
2005.10.27
蒼の都の物語・2
酒場を出た彼は、夜風の中をゆっくりと歩いていた。
急ぐわけでもなく、足音も立てず滑るような足取りで。
口許には軽い笑み。そこだけ空気が違うようにさえ見える。
急ぐわけでもなく、足音も立てず滑るような足取りで。
口許には軽い笑み。そこだけ空気が違うようにさえ見える。
2005.10.28
蒼の都の物語・3
アイーシャとエシャールには、血の繋がりはない。風の月に
なろうかという頃、城壁に寄りかかっていたエシャールに、
水汲み帰りのアイーシャが声をかけたのだ。
なろうかという頃、城壁に寄りかかっていたエシャールに、
水汲み帰りのアイーシャが声をかけたのだ。
2005.10.31
蒼の都の物語・6
「お前のために周りが動くとでも思っているのか?浅はかな」
感情ひとつ籠もらない、エシャールの声。
感情ひとつ籠もらない、エシャールの声。
2005.10.31
蒼の都の物語・7
その翌日から、エシャールが酒場に通うのを止めた。もちろん
アイーシャは大喜びである。
アイーシャは大喜びである。
2005.11.01
蒼の都の物語・8
夕飯の支度を始めたアイーシャの近くで、エシャールはようやく剣の
手入れを始めた。
手入れを始めた。
2005.11.02
蒼の都の物語・9
雪の月に入ると、空の都の人々は新年の準備に追われる。雪に閉ざさ
れる分、他の都よりも早めに準備を始めるのだ。
れる分、他の都よりも早めに準備を始めるのだ。
2005.11.03
蒼の都の物語・10
突然エシャールの機嫌が悪くなった理由がわからず、アイーシャは慌てた。




