ルベールの告白を頭に入れたとはいうものの、まさかそれをすべて神官庁長官である祖父に口伝するわけにもいかないので、エシャールは執務の合間に覚えていることを書き留めていた。
 祖父との再会は楽しみではあるものの、エシャールには心配なことがひとつ、あった。
 漣の都にも、雪が降り始めた。修道院の窓から外を見ていたセアラは、考え込んでいた。
「リューラス。あなたにお話ししておかなければならないことがあります」
 俯くセアラの手を軽く揺らして、リューラスは優しく言った。
 新年まであと3日となって、海の執政官屋敷には次々と来客が訪れ、祝いの品が運び込まれていた。
 セアラはじっとエシャールを待っていたのだが、我慢できなくなったのか、一歩踏み出して、言った。
 その日の夕食の席上、エシャールからセアラに重大発表がなされていた。
 エシャールが食堂を去って間もなく、それぞれに食事を終えると、セアラはアイーシャにぴったりとくっついてリューラスとのことを相談していた。
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