海の民として生まれた子供は、等しく一定の教育を受けさせる。
 エシャールが屋敷に戻ると、セルディアスが使用人を手こずらせているところだった。
 エシャールの膝の上の双子を楽しげに眺めていたセアラだったが、セルディアスがこちらを気にしている事に気付いた。
 執務室ではレットが仕事をしていた。ゼニスに通されて入って来たリューラスに軽く会釈をしたっきり、一言も喋らずに仕事をこなしている。
 お互いに無言の、ほんの少しの静寂の間に微かな音がして、エシャールは顔をあげた。
「義姉上、新年おめでとうございます」
 宇宙の宮の中心、至上御光臨の間で、天帝は呆然と立ち尽くしていた。
 新年の御機嫌伺いは、いつもは大広間である。それがわざわざ天帝の私的な空間でもある書院に通され、レオニードは緊張していた。
『殿下〜。どこに隠れておいでなのです?…ほら、お前達もお探し申し上げよ』
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