新しい天帝の即位式の日取りが決まり、聖都をはじめ、各都も祝賀一色である。
 為政者となる。それはカイゼルディアが決してしなかったこと…。
 エシャールの言葉に頷いて戻ろうとしていたセルディアスは、そういえば…と振り返った。
 碧の都では、レオニードが聖都に向かう支度に追われていた。
 緑の月に跡継ぎが生まれたばかりの泉の都でも、即位式への支度が始まっていた。
「セルディアス、マデレーナ、早く寝なさい!…どうしておかあさまの言うことが聞けないのかしら、もう…」
 天上。今日もカイゼルディアが天上の水鏡から地上の様子を窺っている。
 シュレーシアは杖を振り、水鏡を元に戻した。
 聖譜の間で、カイゼルディアはジークフリードが記した聖譜を読んでいた。
 カイゼルディアは大広間に戻り、ゆっくりと玉座に座り、瞑想に入った。
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