翌日の訓練内容を、今日までの報告書を見ながら考えていたジュリアスは、その足音に気づいて扉を開けた。ロイドが蒼褪めた顔で立っている。
 今回の戦場デノスは、カストラル帝国とセンティア王国の国境地帯である。
「…で?後はどうする。アデネイド指揮官」
 それから程なくして、宣戦布告の直後にリスティの指揮する空軍特攻隊がセンティア王国の空軍基地への爆撃を始めた。
 ジュリアスは耳を澄ましていた。ジュリアスの動きが止まったことに気付いた兵士達が、息を呑んで命令を待つ。
 王国軍の本隊が近づいてきたところで、ジュリアスはニヤリと笑った。更にその背後から、帝国海軍がやってきたからである。
「全員、海岸線に戻ってくれ。まだまだ攻めてくるはずだ。機銃を増やせ。火炎放射機はないか?」
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