『また、共和国戦で海に落ちるのか、私は…』
 ふと、目を開ける。左手を誰かに握られている感覚。
 ジュリアスが収容されている海軍病院を出たダインとロイドは一言も言葉を交わせずにいた。
 目覚めてからのジュリアスは、失った第四小隊の犠牲を思い、そして海に落ちて今この状態にあることを悩むことが多い。
 母の腕から逃れるようにジュリアスは頭を抱えた。
 ジュリアスの急変を知らされたダインとロイドは、業務を放棄して海軍病院に駆けつけた。
 別荘で静養するといっても、目立って何ができるというわけでもない。ただ海から遠く離れている場所である必要があったからここにしただけだ。
「…で、セイジェル中将の様子はどうかね、ロイド中佐」
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