「…ああ、閑静なところに建った。入れる家具はあなたに任せるから、次の完全休暇の時にでもミストに来るといい。…ああ、わかっている。ああ。了解した。…では」
 総司令部へ向かおうとしていたダインだったが、途中の廊下でロイドの声が聞こえて足を止めた。
 それから10日程が経って、ロイドが朝のコーヒーを出しながら楽しそうに報告してきた。
「こ、こんな格好で大丈夫でしょうか、閣下」
 第五元帥府から車で15分ほどの場所に、その屋敷は建っている。すでにダインが手配した警備兵が豪奢な門を開いた。
 自分も中を見てくるという皇太后を見送り、ジュリアスは外に出ていた。煙草を吸える僅かな時間なのである。
 二日間の完全休暇が明け、遂に第五元帥府が始動する日を迎えた。
 第五元帥府の落成式典から数日後、ジュリアスに陸軍から客が訪れた。
Copyright ©K's Factory All Rights Reserved.
material by b-cures. template by テンプレート配布 lemon lime