バザールに10日ほど滞在してから、ふたりは泉(せん)の都に入った。
「エシャール…顔、真っ赤よ…」
 その日の夜。エシャールはアイーシャが薬でぐっすり眠っているのを確かめて、
宿を出た。白夜の剣を携えて。
 部屋に戻ると、アイーシャはぐっすりと眠っていた。
そんなことを考えていると、アイーシャが目を開けた。
 翌朝。
 エシャールは買ったばかりの薄桃色の衣をアイーシャに纏わせ、自身も着飾り、
聖なる泉へと向かった。
「エシャールは鏡を見たりするよね?」
 しばらく無言で歩いていたエシャールが、突然歩みを止めて、アイーシャの方を
向いた。
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