戻って来たとはいっても、ジュリアスの体調は決して万全というわけでもなく、帝立医大病院に通いながらの陸軍生活である。
「そういえば…祖母に叱られましたの…」
 ジュリアスとグレイスが離宮前で別れて数日後のこと。ロイドは兵士達が食堂で騒いでいるのを耳にして唖然としていた。
「陸軍第一元帥府第一師団長副官、キャスティン・ロイド中佐です。…セイジェル閣下のご母堂様は、ご在宅でいらっしゃいますか?…はい…」
 リスティ家に向かう車の中で、3人は無言だった。ロイドが運転し、後部座席に隠れるようにジュリアスとリスティが乗っている。
「グレイス。本当に、あなたという子は…」
 皇帝は皇宮庁長官と軍務大臣、それに海軍総司令官、陸軍総司令官を前に苦々しい顔をしていた。
「…お父様…」
 扉を開けて入って来たグレイスに、長官や総司令官達が慌てて頭を下げる。皇帝はグレイスを手招きし、傍らに立たせた。
 一方、リスティ家の応接室ではジュリアスとアドラールが一言も交わさずに睨み合ったままである。
2007.12.30 年末のご挨拶
このブログを始めて、三度目の年末を迎えました。
更新も滞りがちで本当に申し訳ないです。
来年も細々とではございますが、
自分の言葉で、いろんなことを綴っていきたいと思っています。

今年もK's Factoryをご覧いただきましてありがとうございました。
来る2008年が皆様にとってよりよい一年となりますように。

皆様、よいお年を。


2007.12.30 KIRIHARA
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