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2005.10.31
蒼の都の物語・7
その翌日から、エシャールが酒場に通うのを止めた。もちろん
アイーシャは大喜びである。
アイーシャは大喜びである。
素直に嬉しそうな顔をするアイーシャが愛しくなってしまう。そんな
感情さえ忘れた気がしていたエシャールにも、アイーシャとの日々は
大切なものになっていった。
「ねぇ、エシャール。今夜は何を食べたい?」
昼食を終えて、片付けながらアイーシャが訊いてきた。剣の手入れ
を始めようとしていたエシャールは手を止めて考え込んだ。
「魚が食べたいな。このあたりは、雪の月になったら市場も閉まって
しまうのだろう?」
空の都は、雪の月になると大雪に閉ざされてしまう。市場もほとんど
閉まってしまうのだ。
「ん〜そうね。行商のおじさんとかが来れば食べられるんだけど」
「…で?買い物には行かないのか?」
剣を腰に提げてエシャールが微笑むと、アイーシャもにっこり
笑った。
このあたりに暮らす人々は、アイーシャの境遇を知っている。
それだけにエシャールの登場は歓迎された。普通、得体の知れない
余所者というだけで間違いなく疑われそうだが、アイーシャの幸せ
そうな顔にその疑いも飛んだらしい。
「ねぇ、エシャール、この魚知ってる?」
魚屋の店先でアイーシャが訊いてきた。
「いや、ないな」
「そうなの?油で揚げるとね、虹色になるのよ。おじさん、この魚
二尾くださいな」
魚屋の主人がにこやかに出てきて頷く。
「よかったなぁ、アイーシャ。一緒にいてくれる人ができて」
そう言われるとアイーシャは実にうれしそうに微笑む。こんな時、
横顔がひどく大人びて見えてしまう。エシャールは思わずドキリと
するのだ。
相手は12歳の少女だというのに。そしてドキリとした自分に驚くの
である。
「エシャール?どうかしたの?」
見上げてくる瞳はさっきとはうってかわってあどけない。
「いや…なんでもない」
少し慌てて首を横に振った。
「変なエシャール」
そう言って笑うアイーシャが、眩しく見えた。
一体どうしたのだろう。これまで感情は何ひとつ動かされたことなど
なかったのに…。
感情さえ忘れた気がしていたエシャールにも、アイーシャとの日々は
大切なものになっていった。
「ねぇ、エシャール。今夜は何を食べたい?」
昼食を終えて、片付けながらアイーシャが訊いてきた。剣の手入れ
を始めようとしていたエシャールは手を止めて考え込んだ。
「魚が食べたいな。このあたりは、雪の月になったら市場も閉まって
しまうのだろう?」
空の都は、雪の月になると大雪に閉ざされてしまう。市場もほとんど
閉まってしまうのだ。
「ん〜そうね。行商のおじさんとかが来れば食べられるんだけど」
「…で?買い物には行かないのか?」
剣を腰に提げてエシャールが微笑むと、アイーシャもにっこり
笑った。
このあたりに暮らす人々は、アイーシャの境遇を知っている。
それだけにエシャールの登場は歓迎された。普通、得体の知れない
余所者というだけで間違いなく疑われそうだが、アイーシャの幸せ
そうな顔にその疑いも飛んだらしい。
「ねぇ、エシャール、この魚知ってる?」
魚屋の店先でアイーシャが訊いてきた。
「いや、ないな」
「そうなの?油で揚げるとね、虹色になるのよ。おじさん、この魚
二尾くださいな」
魚屋の主人がにこやかに出てきて頷く。
「よかったなぁ、アイーシャ。一緒にいてくれる人ができて」
そう言われるとアイーシャは実にうれしそうに微笑む。こんな時、
横顔がひどく大人びて見えてしまう。エシャールは思わずドキリと
するのだ。
相手は12歳の少女だというのに。そしてドキリとした自分に驚くの
である。
「エシャール?どうかしたの?」
見上げてくる瞳はさっきとはうってかわってあどけない。
「いや…なんでもない」
少し慌てて首を横に振った。
「変なエシャール」
そう言って笑うアイーシャが、眩しく見えた。
一体どうしたのだろう。これまで感情は何ひとつ動かされたことなど
なかったのに…。
HOSA
いや〜見ない間に6・7があるじゃないですか!!
内心わくわくで読ませてもらいました!・・・長いです(笑)。でも一気に読めたので、とても得した気分になりました〜ッはは!
このあとどう話が発展するかとても楽しみです!
内心わくわくで読ませてもらいました!・・・長いです(笑)。でも一気に読めたので、とても得した気分になりました〜ッはは!
このあとどう話が発展するかとても楽しみです!
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