| Home |
2006.01.14
蒼の都の物語・101
湯浴みを終えたエシャールが部屋に戻ってくると、先に湯浴みをしたアイーシャが
髪を乾かし終えたところだった。
髪を乾かし終えたところだった。
「おいで、アイーシャ」
手招きして椅子に座らせ、自分は彼女の前に跪いた。心なしか、アイーシャの
瞳は潤んでいるように見える。
仄かにともした灯りの下で、エシャールはアイーシャの左手薬指に指輪をはめた。
夕方まで、エシャールの小指にあった指輪である。
「少し大きいかもしれぬが。そのうち、お前の指にぴったり合うものを買おう。
今度、街に出た時にでも」
アイーシャの華奢な指には少し重かったが、それでもアイーシャは嬉しそうに
左手を胸に抱きしめた。
「アイーシャ…」
その仕草を愛しげに見つめていたエシャールがゆっくりとアイーシャの頬に
手をのばす。
「この先たとえどんな真実がわかっても…蘇る記憶が辛いものであったとしても…。
お前のことを愛することだけは忘れない。これから先、永遠にお前を守ると誓う」
アイーシャはその言葉にうっとりと目を閉じていたが、その濡れた瞳を開き、言った。
「エシャール…私の一番大切な人…いつまでも、永遠にあなただけ…」
その言葉に目を細めて口許を綻ばせると、エシャールは座っていたアイーシャを
抱え上げ、寝室に向かった。
そっと寝台に横たえて、真っ直ぐに見上げてくる瞳に軽く口づける。
「私の…私だけのアイーシャ…」
衣の結び目にエシャールの指がかかる。
アイーシャは被いかぶさってくるエシャールに、一瞬だけ遠い昔の恐ろしい出来事を
重ねかけたが、それを察した彼の優しい笑顔にすべてを記憶の彼方に葬り去ることが
できた。
「エシャール…」
少し腕をのばすと、その腕に合わせるようにしてしっかりと抱きしめてくれた。
この人なら大丈夫。永遠を誓ってくれるこの人なら。
今夜を迎えるまで、何度悩んだだろう。もしエシャールとこんなことになった時、
水の都の事件のように泣き叫ぶようなことになったら…と。誰より自分が愛して、
そして自分を愛してくれるエシャールを落胆させるのだけは嫌だった。
エシャールが少し傷ついたような顔で困ったように笑うのは目に見えていた。
そしてきっとエシャールはこの先ずっとアイーシャに手を出すことはないだろう。
そんなことを、何度も思い描いては悩んできた。
「アイーシャ。不安か?」
しがみついたまま離れなくなったアイーシャを心配そうに見つめるエシャールに
気づいて、首を何度も横に振った。
「ううん。大丈夫」
「やめるつもりは…ないからな?」
悪戯っぽく笑う彼の笑顔に、緊張が解けた。
「うん」
アイーシャがエシャールの唇に触れるだけの口づけをすると、それが合図のように
エシャールが深く口づけてきた。
「ああ…エシャール…」
手招きして椅子に座らせ、自分は彼女の前に跪いた。心なしか、アイーシャの
瞳は潤んでいるように見える。
仄かにともした灯りの下で、エシャールはアイーシャの左手薬指に指輪をはめた。
夕方まで、エシャールの小指にあった指輪である。
「少し大きいかもしれぬが。そのうち、お前の指にぴったり合うものを買おう。
今度、街に出た時にでも」
アイーシャの華奢な指には少し重かったが、それでもアイーシャは嬉しそうに
左手を胸に抱きしめた。
「アイーシャ…」
その仕草を愛しげに見つめていたエシャールがゆっくりとアイーシャの頬に
手をのばす。
「この先たとえどんな真実がわかっても…蘇る記憶が辛いものであったとしても…。
お前のことを愛することだけは忘れない。これから先、永遠にお前を守ると誓う」
アイーシャはその言葉にうっとりと目を閉じていたが、その濡れた瞳を開き、言った。
「エシャール…私の一番大切な人…いつまでも、永遠にあなただけ…」
その言葉に目を細めて口許を綻ばせると、エシャールは座っていたアイーシャを
抱え上げ、寝室に向かった。
そっと寝台に横たえて、真っ直ぐに見上げてくる瞳に軽く口づける。
「私の…私だけのアイーシャ…」
衣の結び目にエシャールの指がかかる。
アイーシャは被いかぶさってくるエシャールに、一瞬だけ遠い昔の恐ろしい出来事を
重ねかけたが、それを察した彼の優しい笑顔にすべてを記憶の彼方に葬り去ることが
できた。
「エシャール…」
少し腕をのばすと、その腕に合わせるようにしてしっかりと抱きしめてくれた。
この人なら大丈夫。永遠を誓ってくれるこの人なら。
今夜を迎えるまで、何度悩んだだろう。もしエシャールとこんなことになった時、
水の都の事件のように泣き叫ぶようなことになったら…と。誰より自分が愛して、
そして自分を愛してくれるエシャールを落胆させるのだけは嫌だった。
エシャールが少し傷ついたような顔で困ったように笑うのは目に見えていた。
そしてきっとエシャールはこの先ずっとアイーシャに手を出すことはないだろう。
そんなことを、何度も思い描いては悩んできた。
「アイーシャ。不安か?」
しがみついたまま離れなくなったアイーシャを心配そうに見つめるエシャールに
気づいて、首を何度も横に振った。
「ううん。大丈夫」
「やめるつもりは…ないからな?」
悪戯っぽく笑う彼の笑顔に、緊張が解けた。
「うん」
アイーシャがエシャールの唇に触れるだけの口づけをすると、それが合図のように
エシャールが深く口づけてきた。
「ああ…エシャール…」
HOSA
どうもです!!!なんか見ない間に100話突破しているみたいですねー^^・。おめでとうございます!!最近来ていなくて内容があまりわかりませんが、一話一話丁寧に読んでゆくつもりなので、これからもお願いします!!
これから、なるべく更新をしますので、見に来てください!!
これから、なるべく更新をしますので、見に来てください!!
2006/01/15 Sun 00:42 URL [ Edit ]
KIRIHARA
お久しぶり。忙しそうですね〜。
相変わらずぼちぼちと毎日更新しています。
時間かけてゆっくり読んでください。
流し読みすると、多分後でわかんなくなるから(笑)。
そちらの更新も楽しみにしています。
またがんばってね。
相変わらずぼちぼちと毎日更新しています。
時間かけてゆっくり読んでください。
流し読みすると、多分後でわかんなくなるから(笑)。
そちらの更新も楽しみにしています。
またがんばってね。
2006/01/15 Sun 01:06 URL [ Edit ]
| Home |


