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2005.10.30
蒼の都の物語・5
真夜中。
エシャールは人の気配で目が覚めた。
エシャールは人の気配で目が覚めた。
寝台に目をやって、アイーシャが眠っていることを確認すると、
白夜の剣を手に音もなく外に出た。
「…誰だ」
抜いた刀身を首筋にあてて問い詰める。女の髪が手に触れた。
「ち、ちょっと、アタシよ。アイリスよ」
よく見れば、酒場で声をかけてきた女だった。
エシャールは剣を鞘に収め、乱れた髪を気にしているアイリスに
訊いた。実に不機嫌そうに。
「何の用だ」
「何の用はないでしょ?あんたが名前も住んでるところも
言わないから、下男に調べさせたのよ。…アイーシャと
住んでたんだ。あの子の兄貴なの?」
エシャールは眉を少しだけ吊り上げた。つけられているとは
思っていたが、まさかこの女の差し金だったとは。
敵意を感じなかったので放っておいたことを少し後悔した。
「用件はそれだけか?帰れ」
溜息さえ聞こえそうなエシャールの言い様に、アイリスの目が
険しくなる。
「ちょっと待ちなさいったら!あんた一体誰を振ってるかわかってるの?
空の都で一番の美人と言われているアイリスよ?」
「それがどうした?」
冷え切ったエシャールの声が、アイリスの動きを止めた。
白夜の剣を手に音もなく外に出た。
「…誰だ」
抜いた刀身を首筋にあてて問い詰める。女の髪が手に触れた。
「ち、ちょっと、アタシよ。アイリスよ」
よく見れば、酒場で声をかけてきた女だった。
エシャールは剣を鞘に収め、乱れた髪を気にしているアイリスに
訊いた。実に不機嫌そうに。
「何の用だ」
「何の用はないでしょ?あんたが名前も住んでるところも
言わないから、下男に調べさせたのよ。…アイーシャと
住んでたんだ。あの子の兄貴なの?」
エシャールは眉を少しだけ吊り上げた。つけられているとは
思っていたが、まさかこの女の差し金だったとは。
敵意を感じなかったので放っておいたことを少し後悔した。
「用件はそれだけか?帰れ」
溜息さえ聞こえそうなエシャールの言い様に、アイリスの目が
険しくなる。
「ちょっと待ちなさいったら!あんた一体誰を振ってるかわかってるの?
空の都で一番の美人と言われているアイリスよ?」
「それがどうした?」
冷え切ったエシャールの声が、アイリスの動きを止めた。
HOSA
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