アイーシャに声をかけていた男は、執政官の親族の知り合いと判明し、
エシャールの密かな監視下に置かれた。
 一方、アイーシャに目を付けている男は、エシャールに見咎められて以来、
なかなかアイーシャに近づけない日々が続いていた。
 そうとは知らないエシャールとアイーシャは、いつものようにふたりで酒屋を
訪れた。
 エシャールがあまりにはっきりと言ったので、アイーシャは最初、彼が何を言ったのか
わからなかった。
 結局エシャールとアイーシャの関係は、簡単なものではないとわかった男だったが、
そうなると是が非でもアイーシャが欲しくなった
 エシャールを見送った後、いつものように家のことを一通り済ませてから、
アイーシャは一息ついて座っていた。
「酒屋のおじさんは…どうしたのよ…」
「…!!」 
 町外れまで戻ってきたエシャールは、アイーシャに呼ばれた気がした。
 嫌な予感がする。一体何があったというのか。エシャールは思わず剣を抜いて
馬を走らせた。
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