翌日。エシャールは亭主と狩りに出ている時に、聖なる泉の話を聞いていた。
 碧の都の執政官は、盗賊団の頭領と共に、宇宙の宮の大広間で天帝の出座を
待っていた。
 沈黙が流れたが、頭領はその沈黙に堪え切れず、喋り続けた。
 何日も、立ち上がるだけの練習が続いた。エシャールは時に優しく、時に厳しく
アイーシャを見守った。
 アイーシャが一人で立ち上がれるようになったことを、遊牧民夫婦にも祝ってもらい、
その夜は遅くまで酒宴となった。
 アイーシャが歩けるようになるまで、そんなに時間はかからなかった。
 これまでのように、何も言わずにいなくなるようなことはしなかった。
 突然草原に現れた、明らかに理由アリのふたりを戸惑いも見せずに受け入れて
くれたのだから。
 見事に晴れわたった空の下、遊牧民一家に別れを告げて、ふたりは再び旅に出た。
 どのくらい抱き合っていただろうか。ようやく落ち着いたのか、エシャールが
腕をといた。
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